著者は1938年生まれ。女子美中退。セツ・モードセミナーで学び、
現在はフランス人夫君と共にパリに住む。65歳までイラストレーター、
スタイリスト、ジャーナリスト、デザイナーなどとして活躍。
曾祖父は東京慈恵会医科大学を設立した医師で、男爵の高木兼寛。
祖父は外科医、父は建築家、母は、、、、などなど、名門のお嬢様だそうです。
が、古風な家柄ではなく、「留学して好きなことをするのが当たり前」の家系で
自由を謳歌しつつ育った著者は、本当に恵まれていると思います。
だからといって、「いいな、いいな」と羨望の涎を垂らしているだけでは
つまらない人生です。これほどまでに才能や美貌、男運(?)、仕事に恵まれた
女性も存在するんだ!!と驚き、何故?と考え、ヒントを嗅ぎつけて、
自分の人生に活かすのが私流の考えです。
すぐに真似できることは、体重管理の知恵です。
p.91 「人間、腹八分目が大事」
102歳あで生きた父は20歳のころから体形が変わらず、
90歳まで自分の建築事務所に通って、ゴルフも楽しんでいました。
食べることが大好きでしたが、
食べ過ぎには気を付けていたと思います。
脚気の撲滅に力を注がれた曾祖父の命令で、白いご飯は食べず、
麦ごはんで育ったそうです。こういった「科学的見識のお家柄」というのが、
一生の腸内細菌叢を良くするらしいので、これは羨ましいです。
著者は小柄で、152cm・45kgという、少女のような華奢な身体です。
バレリーナの友人から姿勢の大切さを叩き込まれる(p.130)など、
美意識を大切にする人々・街の中にあって、自分自身が気をつけ、
その結果をお互いに褒め合う生活というのが、
美しく健康な体を維持するうえで、大切なことのようです。
果たして今の私は??と思うと、かなり心もとない状況・・・・。でも、
今、弓さんの世界を知ったわけですから、少しは心を入れ替えて、
もう少し、洋服や化粧のことを考えてみようと思い始めています。