プライマリー・ウォーキングで歩けば若返る 岡本啓司・著 2018/1

著者は鍼灸・整体師、運動指導士。1966年生まれ。
表紙には、タイトルの他に
   より少ない筋力で効率的に立って歩く、画期的な方法
   腰・膝の痛み、むくみが消える!
   あきらめていたO脚、外反母趾もすっきり改善!
   健康寿命をのばす歩き方

   歩きはじめは、足を後ろに上げる!

上記、最後の文と表紙のイラストを見ると「え~~っ」と思います。
だって、イラストのような恰好で歩いている人は居ないし、
「理論的に変よね~」と思ってしまいます。

でも「歩く時は、まず片膝を前に上げるんだ」と思い込んでいる人の
意識を変えさせるには、良いヒントになるかもしれません。

私なら、P.86のように「足を後ろに上げる」前に、
片方の脚に乗って、同じ側の恥骨を持ち上げながら、
同じ側の肩甲骨を下げ、同じ側の風致(←ツボの名前)を
距骨に繋げて伸ばします。

これは社交ダンスの先生から習った歩き方で、難解ですが、
この動きをスローモーションで行ってみると、
「歩き始めの足(膝下)」は、確かに後に上がります。

P.88 上げた足は、力を抜いて落下させる。

そう。力を抜くと、脚は真っ直ぐになり、美しく着地します。
P.90 下ろした足に(体が)乗り込む
P.92 足は体の後ろに残る

つまり、体(鳩尾)は常に、足より前にあり、
「重心が前進するから、倒れないために足が交互に出る」
のだと、私は思っています。

94ページ以降のイラストは、一歩目の足が後ろに上がり過ぎていて、
私には違和感があります。

P.12 はじめに
   「より少ない筋力で効率よく立って、歩くこと」
   (中略)その体の使い方を習慣化することで、
   血液やリンパの流れが改善されるため、
   体のあらゆる部分の疾患が解消されるという
   夢のようなメソッド

だそうです。
ウォーキング法の書物は山のようにあります。
ということは、「これだけが真実じゃ!」というモノがなく、
受け取る側の体も、色々なのだから、当たるも八卦当たらぬも八卦

読んで、やってみて、「あ、これイイ!」「気持ちイイ」という
直感が大事だと思います。
くれぐれも、<良いと書いてあったから、必死で頑張る>
ことのないよう、気を付けてくださいね。

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