病気の9割は歩くだけで治る! Part 2   ポリファーマシー

P.164 「薬を飲めば飲むほど病気になる」

   薬を5~6種類以上飲むことを「多剤併用(ポリファーマシー)」といいます。
   (中略)具体的には、薬が増えると、
   薬物間の相互作用によって薬が効き過ぎたり、
   逆に効果が薄れたりすること、あるいは処方や調剤の間違い、
   飲み忘れ、飲み間違いが増えるということ。

   6種類以上になると何らかの有害事象が起こりやすくなる

現実には、6種類どころか20種類以上服用して、転倒・骨折して寝たきりになったり、
入院して認知症がひどくなったり、ということが珍しくないそうです。
ところが、、、
P.168 介護老人保健施設(老健)では、薬代は基本料金に含まれます。
   だから薬が多ければ多いほど、高価な薬を使えば使うほど、施設側は赤字に。

   (中略)ある老健で、
   「うちは老健ですから、薬は出せないんですよ」といって、
   入所者さんにそれまで飲んでいた薬をバッサリ切ってから入所してもらったところ、
   みんな元気になって認知症も良くなった、という話が
あります。

   (中略)かなり深刻な話です。
   そもそも必要のない薬を飲んでいた(飲まされていた)わけです。
    
   人間の尊厳とは何なのか、
   高齢者医療とは何なのかという本質的なテーマが含まれているのではないでしょうか。   

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