バレエ関連の書物には、なかなか良い言葉や情報が満載です。
たとえば1996/1発行の
ダンスマガジン ダイエットブック
P.37 (海外の本格的なバレエ学校の生徒たちが考えねばならない厳しい問題)
バレリーナというのは芸術家ですから、これを目指すために
生徒たちはいろいろなことを要求されます。
たとえば、避けて通れないのは容姿の美しさ。
それから、からだが柔らかいかどうかといった資質。
もちろn、ダンスの技術も進歩しなくてはなりませんが、
それも、きちんとからだをコントロールできるか、
体力はあるか、リズム感はあるか、と複雑です。
毎日コツコツと努力する勤勉さも大切です。
そのうえで表現力も必要ですから、それを養うだけの
感受性や作品を理解する能力も必要です。
そこで、自分がバレエ・ダンサーとして本当に才能があるか、
プロとしてやっていけるのかということを
生徒たちは12~15歳ころに真剣に考え始めるのです。
P.38 (中略)バレエとは全身を使って、すべてを調和させて踊ること。
それは
からだも心も高みで調和して初めて到達できる絶対の美。
これほど(=恐れ多く)厳しく、難しい趣味とは知らず、入門した私です。
「単に踊ることが好き」「素敵な(憧れの)人がやっている」という理由で、です。
ところが、
真剣にやっている人たちから、張っ倒されそうな<気楽な>練習態度でも
<健康効果は物凄い>のです。
少なくとも、体幹筋肉を鍛えるには、最強の運動です。
現代日本人の「猫背、顎だし、О脚、蟹股」スタイルの改善には、
バレエは本当に、理想的だと思います。
ごくフツーのオジサン・オバサン達が、
気楽に姿勢のチェックをしてもらえるバレエスタジオに行く時代が来れば、
日本人はもっともっと恰好良くなる筈です。
儚い夢ですが……