「認知症の人が 安楽死する国」 ③   ~シェア奥沢へ

P.42  住まいを大切にするということは、町づくりや都市づくりを意味する。
   住まいは国・都道府県・市町村における将来の青写真づくりにつながり、
   政治と密接に関係している。

   都市計画なしに住まいを語るのは不可能だ。
   住まいに関心のあるものは、町の行政に、政治に関心をもつ。

   テレビ番組のほとんどが食べ物で占められている日本では、
   行政や政治への関心はほとんどない。
   政治や行政は政府のなしことになるようだ。

   その点、オランダ人にとってのクオリティ・オブ・ライフは、
   自宅でゆっくりと自分の人生を楽しみながら暮らすことである。
   また、政治の話がコーヒーやお茶菓子の変わりになって議論が交わされている。

日本にないもの! まさに都市計画理念のない町づくりが日本の本質だ!と思います。
それでも、現代の都市部では家や自分が住む町を美しく快適にしたいという風潮は
あると思います。

特に、今年私が出会った<シェア奥沢>の町並み作り理念は、
多摩美術大学の都市計画デザインの堀内正弘教授が提案されているだけあった、
筋が通っており、人間味を感じ、大いに共感できます。

「自力整体」で個々の健康は改善されますが、町並みや市民の精神性は
高い理念と政治への関心を持つ人々が集まらねば、改善されないと思うのです。
自転車で7分の距離に、「自分が活躍できる場所を新たに見つけた」ということは、
今年の<私の重大ニュース>の前半に入ります。

上部へスクロール