写真は大好きな紫カタバミ
以下、簡単に目次と内容を紹介します。
第一章「食うな、動くな、寝てろ」
この章の骨子は、
「具合が悪いときは、食べて元気をつけるのでなく、食べないで、
血流や酵素を治療にまわしましょう」ということです。
ところが、
現在、社会や医学会を席巻しているのは
ドイツ人生理学者フォイト(1831~1908)が提唱した<近代栄養学>である。
その内容は、
「成人一日あたり必要タンパク質は48gと知っていながら、
118g摂れ、と提唱した。」
「もっとも優れた栄養素はタンパク質である。
炭水化物は栄養価が乏しいので摂るべきでない。」
「もっとも優れているのは動物タンパクで、植物タンパクは劣等である。」
「良いものは、摂りすぎるということはない」
現代栄養学の観点からは、「かなり古いわね。」と、私は思います。
でも、「今でも、こう信じている人って多い!」と思いますよね。
この極端な理論を強引に推し進めた理由を、著者は以下のように説明します。
P.22 「背後に食肉産業と軍隊との癒着」
この“栄養学の父”の一声で、食肉の売り上げは確実に2.5倍に跳ね上がり、
軍隊にとって「肉食で大きく成長した体躯の兵士は戦闘力の面で有利になり、
肉食は菜食より「体質を酸性化させて、攻撃的にし、凶暴で残忍になる。」
「攻撃的になる=瞬発力が高まる」ということで、
これも兵士には必須条件である。
全部は紹介しきれませんが、
「へ~~え、ふ~~ん、そうだったのか!」と思うような内容が満載です。
物事の見方は、角度を変えると全く違う場合もあるので、鵜呑みにはできません。
が、私は私の尺度で読み解き、少なくとも、元気塾の皆さんには
「こういう説があるのだと、知っていて欲しい。」と思ったことを紹介していきます。