白猫マリア、絶好調の秋。好奇心に溢れ、常にActive。同士愛を感じています。
*推薦図書のページは、基本的に「私が忘れたくないこと・覚書」を
なるべき忠実に著書から書き写しています。
全部は書けませんので、直接読まれることをお薦めします。
P.40 食物アレルギーの原因
通常、たんぱく質は胃腸に入ると、ペプシンという消化酵素と
塩酸の力を借りて分解され、ペプタイドというアミノ酸に近い
かたちにまで分解されて、腸から吸収されます。
P.41 ところが消化が不十分に進んだ場合、からだの中に入って
始末できないかたちのたんぱく質が、吸収されてしまう可能性が
あります。アミノ酸の結合数がやや多い、ポリペプタイド
というかたちです。
この分解不十分なかたちのポリペプタイド体で吸収された場合、
からだはこれを異物として捉え、反応を起こします。
これが食物アレルギーです。
この時に、その反応をうまくコントロールするのが、
副腎皮質ホルモンのような免疫抑制作用のあるホルモンです。
前に項で述べたように、副腎がしっかりして、副腎皮質ホルモンの
分泌が十分であれば、多少分解不十分なかたちで入ってきても、
反応を抑えられる可能性がありますが、今の子はそれもままなりません。
つまり食物アレルギーは、一度に消化できないほどのたんぱく質を
摂ったせいで、消化酵素が間に合わなかったりして、
分解不十分なかたちで吸収されたため、さらにアレルギー反応を
コントロールする副腎皮質ホルモンの分泌が不十分で、
反応を抑えきれないために発症すると考えられます。
P.42 これを防ぐには、副腎の能力は前述したように冷水浴で強化するとして、
食事はできるだけゆっくり、少しずつ、噛んで含めるように与えること
です。はじめから少量ずつ与えれば、消化酵素も間に合って、
きちんと分解されたかたちで吸収され、アレルギーは起きません。
私は、子供の離乳食は、時間がゆるす限り、自分の食事を噛んで含めて
与えました。肉も魚も骨も、飲み込めるように噛みくだいて与える
のですから、時間がかかります。そうしてゆっくり食べさせている
うちに、徐々におなかがくちくなり、適量食べたところで満腹感が
おとずれます。そうなると、子供は余った分はベロで押し返して
きます。口移しで与えている限り、食べすぎにはならないのです。
口移しは口中の菌が入るから衛生的でないという声もありますが、
小さい時から菌に慣れさせることも大事です。いろいろな筋に鳴れ
させているうちに免疫ができて、容易に毒に負けない子に育つし、
胃腸も丈夫になります。