小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? ④

P.66 脳卒中、心筋梗塞を問わず、入院すると本人の思いとは

   関係のない部分で治療方針が決定されるのでPPKは難しくなる。

   とくに救急車で入院すれば、当然のことながら、

   救急救命・延命治療を希望しているとみなされます

   医師は「手術すれば助かるかもしれません。しないとこのまま

   亡くなられます」などと家族に説明することもある。

   家族はまず承諾せざるを得ないので、手術をすることになる。

   人工呼吸器を付けたまま、しばらくは生き続けることになるかもしれない。

   元気な人であれば延命治療のレベルから
   歩いて退院するまで回復するケースがある一方で、

   胃ろうや気管挿管などの施術を受け、
   
   運が悪ければ人生の終わりに、「地獄の苦しみ」を味わわされたあげく、

   結局亡くなる人も少なくない。

   つまり、救急救命・延命治療をすべきか否かの

   瞬時の判断がとても重要だということ。  

この後、実際の患者さんの例が色々紹介されています。

結局、大事なことは<本人の在宅死への意思>と、

<医療者側に本人の意思を守ることへのブレがないこと>

<家族全員が緩和ケアの意味を良く理解していること>のようです。

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