新版・マッサージのしくみ ②

肩凝りのしくみ

P.9 二足歩行のによって、動物にはできないさまざまなことを可能にした

   人間は、その代償に肩凝りの悩みを課せられた。ということは、

   自分が人間の体をもっている以上、肩凝りからは逃れられない……。

と、書いてありますが、私は肩凝りとは無縁です。
「自力整体」でほぐしているせいかもしれませんが、
異常に柔らかく、可動域が大きいので、

  小さめの衣服の着脱が楽です。

でも、「自力整体」とか、なんかしらんのケアをしていない人は、
肩凝りや腰痛になるのでしょうね……と、

電車の中や歩行中に俯き加減にスマホを覗きこんでいる人たちを
見るたびに思います。

P.10 こりが痛みに変わるとき

   検査で病変が現れない肩凝り・腰痛の原因としては、

   血行の悪化もあげられる。

   仕事や日常生活で筋肉が張った状態になると、

   筋肉内の欠陥が圧迫され、血流の流れが悪くなるため、

   血液が運んでいる酸素の量も不足しがちになる。

   こうなると筋肉のエネルギー源となっている血液中の

   ブドウ糖が不完全燃焼を起こしてしまう。

   (中略)本来ならば筋肉の収縮運動には大量の血液と、

   血液によって運ばれてくる酸素が必要だ。しかし、

   デスクワーク程度の筋肉運動では、心臓や肺への刺激がないので、

   血液も酸素もほとんど筋肉に供給されない減少が起き、

   筋肉の動きは定価するだけでなく、

   乳酸など、こりや痛みを引き起こす老廃物が蓄積して、

   こりの症状がますます悪化してしまうのだ。精神的ストレスからくる

   こりや痛みは、このケースに陥りやすい。

   このようなこりが慢性的になった場合、患部周辺の筋肉が緊張して

   血流が悪化するため、炎症を発生させるヒスタミンという物質が作られ、  

   炎症を起こし痛みを発生させるという悪循環が生じる。

P.12 マッサージの効果を単純に言うと血流促進と脳への刺激だ。

   撫でる、擦る、揉むといった筋肉への刺激から、内部の毛細血管や静脈、

   リンパ管などの血液や体液の流れを促進していく。

   また皮膚のすぐ下では、痛みを感知する神経とは別に、

   撫でたり、擦られたりと心地よい刺激を感知でき、この刺激が

   知覚神経に伝えられ、さらにその情報が中枢神経へ流れ、

   最終的に脳まで刺激が達する。同時に自律神経にも伝わり、

   そのバランスを整えてくれるのだ。(←これがマッサージの最大の効果)

   

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