最近、近い親戚・友人の男性三人が問題を発見・治療中です。
「50歳以上の男性の2割が前立腺肥大になり、
70歳以上なら7割以上というデータがある。」そうですから、
我が夫もなるのかも……、という不安感で、
「あぁ、愛しの前立腺」(頴川 晋医師/コラムニスト・石原 壮一郎)
2013/8 小学館
という本を読みました。
コラムニスト氏が対談形式で医学的質問を投げかけていくのですが、
若い方なので軽すぎる感じの読み物になっています。でも、
頴川(えがわ)医師の説明は、説得力があり、とても好感を持てます。
全編を通じて、女性には関係ない「男性機能」の話が続くのですが、
親しい人には是非、心がけて欲しいことだけ、メモしておきます。
P.179 太りすぎるとがんも太る?
ある大規模な研究では、前立腺がんで肥満である人は、
肥満でない人に比べて死亡率が高いという結果が出ている。
P.181 執刀医から見ても、肥満の方は難しいのです。
肥満度3や4の方になってくると、レントゲンひとつとるのも大変。
皮下脂肪が厚くて、透過しない。
内視鏡手術でも、皮下脂肪が厚いと、管の長さが足りず、
特注の長い管を差し込みます。
それに、皮下脂肪の中には毛細血管が詰まっていますから、
手術中の出血の量も多い。さらに言うと、
エコノミー暮らす症候群の心配も出てきます。
(正式には「静脈血栓塞栓症」と言って、長時間同じ姿勢を
とり続けることで、静脈に血栓ができてしまうことです。)
P.182 「肥満って、悪いことずくめです。」