P.34 片づけを始めるとぶつかる壁がいくつかあります。
そのひとつが「何を捨てて、何を残すか」
「何が必要で何が不必要か」の線引きです。
線引きができない人は、
「人生において何をしたいのか、が明確になっていない」
ということがいえます。
確かに、若い頃は「あれもこれも出来るかもしれない」と思って、
色々なことに挑戦し、挫折しては次に挑戦し、
その度にモノが増えました。
でも、今70歳を目前にして、
「しっかり動けるのは後10年くらいかも?」と思うと、
<多肉植物いじり>や<洋裁>は、もう無理そうです。
終末期に向けて、本当に必要なものは、3Kですから、確認します。
K1:心の健康のために<ミュージカル>を。
K2:体の健康のために<自力整体>を。
K3:心地よい衣食住を確保するための<経済状態維持>を。
K1のミュージカルをやっていれば、シナリオを書いたり、楽譜を作ったり、
仲間とのコミュニケーションで結構頭を使います。
苦労を共にして作品を作り上げていく友人たちは宝物です。
K2の自力整体は、言わずもがなですね。
これの勉強やお付き合いで、たくさんの友人が増え、
お仕事に繋がっています。
K3の<経済(お金)>は、フツー以上の努力が必要です。
私の場合は、「共働きの悲哀と葛藤。夫婦喧嘩。美しい家を諦める」ことで、
何とか<夫婦それぞれの年金>を受給できる努力をしてきました。
長時間労働と遠距離通勤で、子供たちにも色々な苦労をかけましたが、
お陰で今は健康な老後を楽しめています。
介護などで、子供達に迷惑をかけないで済みそうです。
「何が幸福で、何が快適か?」は人によって違うと思いますが、
最低限の備えとしての3K、その心づもりを
全ての世代の方々にお勧めします。