女80歳の壁 メメント・モリ

和田秀樹・著 2025/1

年賀状に精神科医、和田秀樹さんの影響を受けていると書きました。たくさん共感することがありますが、今日は中でも1番心に響いている言葉を書き留めます。

P.69 尊敬する医師・近藤誠先生に次のような言葉を教わりました。 古代ローマから伝わる「メメント・モリ」という言葉とその対句の「カルペ・ディエム」と言う言葉です。メメント・モリは「死を意識しろ」、カルペ・ディエムは「今日という日の花を摘め」という意味です。「人は必ず死ぬのだから、それは仕方ないものと覚悟して、今を大切に、楽しく生きようよ」と、いうことなのです。

P.68. 若い頃から、医師として人の死は見てきました。「人は死ぬんだな」ということはわかっていました。だから「生きているうちに楽しまなきゃダメだな」とも思っていました。しかし、(自分の体調が悪くなり、相当重篤な状態になったときに)「死をはっきりと自覚するようになり「生」への思いを強くしたのです。

延命のためにがんと戦うのではなく、残された時間を力いっぱい生きよう。どうせ死ぬんだから、自分の好きなことをやり尽くそうと、肚が決まったのです。

私自身も20歳頃、交通事故で死にかけたので、「命のはかなさ」を実感しています。だからそれ以降は、「やりたいことは躊躇することなく、挑戦」してきました。なので、両親を見送り、夫を看取った時も、「ご苦労様。よく頑張ったわね、私たち・・・」と、ある種の達成感(納得)の涙で別れを告げることができました。メメント・モリという言葉は納得の死生観を表す名言だと思います。

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