優先席の攻防

写真はまだAustraliaの2日目。Perthの市内観光です。

文字盤の上方に<白い馬に乗った騎士が居る>からくり時計。

毎月第一と第三月曜日は新老人東京本部がある永田町・砂防会館で
フラダンスの練習があります。

<新老人>の会ですから、志を持つ、高齢女性ばかりです。
我がミュージカル研究会からも、私の誘いでHIROKOさんとHATSUEさんが
入会。楽しく踊っています。

その帰り道、喜寿を超えられた指導者のM先生と数人の生徒が
永田町から地下鉄半蔵門線に乗ったときのこと。
その日は先生が何時になくお疲れの様子でした。眼の前には
優先席に坐ってスマホを凝視している若い女性が居ます。

こういうときの<常>ですが、私はいつも
穏やかに(申し訳無さそうに)頼みます。

「こちらの方は高齢で、今、とても疲れていらっしゃるので、

 申し訳ありませんが、席を譲ってあげていただけませんか?」

これだけ丁寧にお願いすると、殆どの場合、すぐに席を譲ってくれます。
ところが、この日の女性は、

  「音声は聞こえているけれど、今、それどころじゃない!

   私は、このスマホの内容に集中していたいのよ!」

という叫びを全身から発していて、私の声は無視しています。
そして次の駅が来るまで数分間、その状態を続け、
ドアが開いた途端、立ち上がって、逃げるように出て行ったのです。

すれ違いざまに刃物で刺されるような事件もありますから、
こういう頼み方も、少し危険かな?と思われるご時世です。

でも、人間の常識として、

   優先席に坐っていてもイイけれど、

   その席に相応しい弱者が目の前に立ったら、

   <すぐに席を譲るべき>だと思います

こういう教育は、よく<家庭で行われるべき>と言われますが、
家庭がそういう機能を果たしていない(親がお手本を見せる機会がない?)ならば、
学校や職場(?!)でも、
<行動規範>として、どこかに掲げなければいけないと思います。

若者たちの多くは、本当に無邪気に(!)

自分のことだけを考えて、周囲の人への気配り<人間として当り前のこと>が

できなくなっているようです。

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