1/8~13で「ウソをつく化粧品」という本を紹介しました。
著者は研究者(応用化学博士)で割と硬い話でしたが、
この本の著者(スキンケアアドバイザー)は1975年生まれだそうで、若め。
合成ポリマーについて分かり易い説明がありました。
P.24~25 「合成ポリマー」とは、
ビニールを溶かしたようなもので、
よく合成界面活性剤とセットになって使われます。
合成界面活性剤によって肌バリアが壊されたままでは、
いくら美白・保湿成分が入り込んでも、肌の傷みが際立ってしまいます。
水分もどんどん逃げていきます。
そこで、合成ポリマーという偽物のバリアで、一時的に肌表面を覆い、
肌の傷みをごまかしているのです。
合成ポリマーには偽物のバリアを作る以外にも、
肌の手触りをツルンとさせたり、
リキッドファンデーションでつや肌に見せたり、
またウオータープルーフのメイク用品で水をはじく効果のためにも
使用されています。「落ちにくい」ので、
化粧くずれしにくいメイク用品に使われます。
しかし、落ちにくいということは、
強めのクレンザーを使わないと落とせないということです。
そこでまた、強力な洗浄成分を持つ合成界面活性剤が大活躍……
しかも、合成ポリマーはしょせん偽物の肌バリアなので、
その下では乾燥性肌の状態が進んでいます。
さらに、水分をはじき過ぎるため
汗と皮脂からできている皮脂幕の形成の邪魔をしていまい、
天然の皮脂クリームが肌をコーティングするという、
自然な状態を保っていけなくなります。
ここまで一気に、本から抜粋して書き写しました。
これだけで、「現代化粧品の本質見たり!」という感じで、
化粧品を使うことに対して、すっかり気持ちが萎えてしまいますね。
食べ物も、化粧品も、多くの日用品の規制が、消費者のためでなく、
メーカー(生産者)よりになっているような気がして、情けないです。