フランス式おしゃれの引き算  3   哲学

P.125 フランスでは幼稚園の頃から「哲学」に触れる時間があり、
   クラスのみんなの前で自分の考えを発表するそうです。

   (中略)小さい頃から
P.126 自分の意見を持つ習慣が、他の人と同じことをせず
   自分らしさを表現する基礎となり、個性を育んでいくのでしょう。

   (日本では)自分で考える機会が少ないことが、ひいては
   コーディネートを決める際に雑誌に頼ってしまうことにも
   影響しているのかもしれません。

私の親の世代は、「なるべく目立たない」を旨としていました。
それでも「お洒落に一定額は使いたい」(それがステータス!?)
という変な願望を持っていたから、母は季節毎に洋服を新調し、
フランス式お洒落には程遠い衣生活をおくっていました。

母の足腰が立たなくなってきた時、不要な衣類を整理しようとする私に
「捨てちゃったら、もう買えないんだから、
お願いだから、とっといて!!」と、悲鳴のような哀願をしていました。

若い頃から、お気に入りの「自分スタイル」さえ持っていれば、
こんなに「着ない衣類」の山に埋もれなくてすんだのに・・・・
しかし、「たら、れば」は意味がないし、「ないモノねだり」もダメ。

今は、欧米人の「独立や哲学の意識」「賢い衣生活」を学べる時代です。
手ごろな書籍がたくさんあるから、こういった本を読んで、
できるところから実践・真似をすればよいと思います。

フランス人に限らず、日本人にも素敵に暮らしている人はたくさんいます。
そういう方々からも色々学べるのに、
よく聞くのは「あの人はお金があるから」とか「スタイルがイイから」など、
何かにつけ、大事なところに手をかけていない自分の生活を正当化する理由を見つけては、
家をきれいにしたり、体のケアを怠る傾向があるのは残念なことです。

上部へスクロール