「ねこ背が治って心も体も強くなる」 小池義孝・著 2012/8
著者の第一のお勧めは、肺の大きさを知って、隅々まで使うことで
<酸欠状態>から脱出すること。
喉の周りでの浅い呼吸しかしていないと、
酸素の供給量が減って、筋肉が酸欠状態になります。
生命維持に必要な脳や内蔵への酸素は最優先で供給されるので、
すぐに不調が現れるわけではありません。
が、酸欠になった筋肉は柔軟性がなくなり、硬直化していきます。
その結果、
P.23 血流が悪くなり、体が冷えて、疲れや胃腸の不調、
肩凝りや腰痛など、なんとなく具合が悪い上体が続きます。
なるほど・・・・・と思うことがあります。
好きな歌を適当に、楽しみに歌いとばしていたときは、
体力は溢れていても、たまには風邪もひいたし、不調の時もありました。
が、
ボイトレの先生につき、背中まで膨らます肺の使い方を理解し始めたら、
ものすごく体調が良いのです。
ベルカントという発声法は、自分の頭の後ろ側に声を響かせて、
遠くへ飛ばす運動なので、自分には心もとなく聞こえるのです。
でも、喉を使わず、肺を使うので、物凄い運動量です。
その肺の動きのおかげで体内に入った酸素は隅々の筋肉に供給されます。
「健康」とは、「病気ではない」ということではなく、
「人生に意欲を持てる・願望実現の体力を持っている」ことで、
酸素使用能力の大切さが良く分ります。