P.204 鎮静 (セデーション)
実施率7割!
「鎮静」に名をかりた「殺人」が横行!
と、あります。
私自身は以前に介護関係の本を読んでいたとき、
「夜間セデーションを上手に取り入れれば、本人も介護者も楽になる」
と、あったような気がするので、この言葉には好感を持っていました。
が、ここで語られる内容は、底なしの「闇の世界」です。
P.205から語られる実態は、
抗がん剤の「乗り換え治療」で、患者が途中で毒性死するか、
つかえる抗がん剤の種類が底をつくまでつづけられます。
その後、「その病院での緩和ケア」が薦められ、最近増えているのは
「緩和的化学療法」として、さらに抗がん剤が使われるケースが……
P.208 「自分のがんは抗がん剤で治る可能性があるそうです。」と
思い込んでいる患者が8割。
P.209 (中略)抗がん剤をやりつくした患者が
「もうウチでできることは…………」と宣告されたら
(中略)ようするに、少なからぬ患者が、
がん医者の「手のひら返し」によって一種の
「錯乱・興奮状態」に陥ります。そうして、
手のつけられなくなった患者に「ケリ」をつけるかのように
緩和ケア医らが「鎮静」(セデーション)という
最終手段を行使していると僕(←近藤医師)はみています。
この記述の根拠も本書に示されていますから、
是非、ご一読を!