「黒幕」を知れば 痛みは治る!  高子大樹・著 2014/8

P.40 痛みの種類は3つある

   痛みの原因1 炎症が原因で起こる痛み(侵害受容性疼痛)
     ケガや火傷など、身体の組織が損傷して炎症を起こし、
     痛みを起こす物質が発生して感じる痛み。

   原因その2 神経が原因で起こる痛み(神経障害性疼痛)
     痛みを伝える神経が、圧迫されるなどの原因で変性、
     損傷して起こる痛み。(中略)目に見える傷や炎症がないため
     「原因不明」と診断されやすく、長引く。
     湿布や痛み止めの効果があまりないのも特徴。

   原因その3 心理的な原因で起こる痛み(心因性疼痛)
     緊張や不安、ストレスなど、心理的、社会的な原因から起こる
     身体的な病変が見出せず、身体のさまざまな部位に起こる

P.43 痛みは「引っぱられる」と発生する

   この3つの原因のなかで、「黒幕」に大いに関係しているのが、
   「その2」の神経が原因で起こる痛みです。なぜなら、

   「黒幕」がいる痛みのほとんどは、実は
   筋肉が引っぱられて起こる痛みだからです。

   引っぱられた筋肉が、末梢神経を圧迫して痛みが発生します。
   (中略)P.44 筋肉にとって、短く縮まるのとギューっ戸と
   伸ばされるのでは、どちらがつらいかといえば、引っぱられる方です。

   (中略)あるべき状態でなくなった筋肉の状態を、
   皮膚の神経や末梢神経が「これはおかしい」ととらえ、
   痛みを感じさせるのです。

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