著者はご夫婦で、堀口貞夫・堀口雅子医師。2008/9 NHK出版
お二人とも産婦人科のエキスパートです。
この秋口、私自身が婦人科の処置を受けることになり、
ご夫妻が勤務される主婦会館クリニックにご縁をいただきました。
要は、何十年も前に装着して、放置していた<避妊リング>を
取り出したかっただけですが、
近所の若い女医さんは「全身麻酔が必要な大手術になりそう」と、診断。
「私なら、生活に支障がないわけだから、放っておくけどね」とも。
<大手術>と言われて、私は<評判の良い病院>を探さねば!と決心。
親戚の紹介で上記クリニック(四谷駅前)に辿りつき、
素晴らしい処置で、麻酔も入院も必要なく、取り出していただきました。
<経験豊富な先生だからこそ>の、特殊な器具を駆使された処置です。
そのクリニックの待合室にあったのが、標題の本です。
題名を見た瞬間は、あまり読む気がしなかったのですが、
目次を眺めると、「知っておきたい」と思う項目が幾つか有り、
実際読んでみると、素晴らしい情報がたくさん書いてありました。
夫婦だけでなく、大人の男女、誰でも、
そして、性教育を受けるべき年代の子どもたちにも読ませたい程です。
なぜなら、
世の中の全ての人間は、母親と父親が愛し合った結果の存在であり、
自分自身の誕生の過程や、老後の状況をを学ぶことは
重要なことだからです。
増してや、現在は
ネットなどで過剰かつ異常?な情報が氾濫し、
子どもたちは、「純潔教育」とやらの怪しげなベールにくるまれて、
生物学的な原理や<自分の身の守り方>を教えられていないようです。
ヒトとヒト同士が、温かく触れ合い、気持ちよさを共有することの大切さ、
「相手の思いを知り、労わり、平和に温かく暮らす」ことのコツ(知識)を
持っている日本男児男子は多くないようですし……
こう書くと、
「僕の方こそ、いたわれたいよ~~!」という声が聞こえそうですが、
その考えこそが、<甘ちゃん>なのです。
色々な意味で、これは幅広い年齢層の人たちにお薦めしたい本です。