「大往生…」  その⑩

P.200 本人の意思表示

今、治療行為の中止などで、本人の意思表示が問題にされています。
(中略)<著者の場合>
   「死に際に医療が濃厚に介入する<医療死>ではなく、
    こどもの頃に接した年寄りの死に方、何百万年と続いていた
    ご先祖様の死に方、<自然死>が希望です。」

具体的には、
1.可能な限り、救急車は呼ばない。
2.脳の実質に損傷ありと予想される場合は、開頭手術は固辞。
3.原因のいかんを問わず、一度心臓が停止したら、蘇生術は固辞。
4.人口透析はしないこと。

5.経口摂取が不能になれば寿命が尽きたと考え、経管栄養、
  中心静脈栄養、抹消静脈輸液は行わないこと。

6.不幸にも人口呼吸器が装着された場合、
  改善の見込みがなければその時点で取り外して差し支えないこと。

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私の母は<日本尊厳死協会>なる団体に登録していたので、
私も漠然とした「延命措置不要」の宣言書を書いてあります。

が、上記のように細かく指示しておかないと、何が起こるか分かりません。
何が何でも医療措置を拒否するのではなく、状況次第かもしれません。

でも、今回この本を読んだおかげで、自分の「生き方」と「死」について
これまでより具体的に思いめぐらすことができ、
本当に良かったと思います。

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