「タカラジェンヌの身体に…… ③

P.84 芝居で舞台に立つには、ただ演技を学べば良いというわけではない。

   未熟ながらも徐々にそれが分ってきました。

   あそこは自分が、そしてその生き方がもろに出てしまう場所。

   
   引き出しの少なさ、さらには人間的な浅さが顕著に表れてしまう

   恐いところです。

   「人」対「人」のぶつかり合いがあってこそ、

   観る人に届けられるものがある。

   自分の内面を磨かなくては、と思ってもすぐには成長は表れない。

   私が感じていたつまずきや悔しさの正体は、

   突き詰めていけばそこにありました。

役作り、演技に関して:

P.108 品位を保つ。人間としての格。

   娘役の在り方、いくら空いての男役さんを引き立てても、

   自分が地味ではいけない。寄り添いながらも

   華やかさを失わずにいることの大切さ。

   やはり印象が薄かったら元も子もなくなってしまう。

芸能界というところの内情は良く分りませんが、

「チャランポランでは生き残っていけない」点は、どこでも共通のはず。

そして、P.109にあるように、尊敬しあう役者同士が心を通わせ、

頑張りぬいて、素晴らしいステージを作り上げる喜びは、

レベルの差はありますが、我がミュージカル研究会も同じです。

「できっこないよ~」と及び腰だったメンバーが、皆の後押しで

立派にソロが歌えるようになり、動きも軽くなってくる……

お互いの成長や変化を目の当たりにして、胸がキュンと熱くなる……

<中高年の遊び>としては、結構いけてるわ!と思うこの頃です。

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