P.60 「歩きスマホ」の問題
目の前のことに囚われてしまって周囲が見えなくなっている状況では
客観的な状況判断ができません。
そうならないためには、少し力を緩め、
第三者的な目をもつことが重要です。
それが「俯瞰的な視点(鳥の目)を持つ」ということです。
自分と自分の周囲を俯瞰できるようになると自戒の念が生まれます。
自戒は謙虚へとつながりますので、
徐々に自分への評価も上がるのです。
(中略)「審美眼」はそういう点でも発揮されます。
P.61 歌舞伎役者や脳狂言師たちの立ち居振る舞いが美しいのは、
まさに審美眼によるものです。
単にたくさん稽古をしているからだけではなく、
どんな姿勢が人として美しいのか、
どんな振る舞いに美が存在するのか、
どんな動きが機能バランスにマッチするのか、
彼らは経験則で学んでいるのです。