Young@Heartから学ぶこと

一昨日、young@heartという映画を観てきました。
わざわざ劇場へ出向くなんて、何年ぶり?という状況ですが、
「とにかくイイから行ってらっしゃいヨ」というコーラス仲間の声に従ってみました。

映画は平均年齢80歳という、アメリカに実在のロック・コーラス・グループの
ドキュメンタリーで、切ない涙がたくさんこぼれました。
<解説や粗筋はhttp://www.cinemaonline.jp/review/bei/2520.htmlなどをご覧ください。>

私が受け取ったインパクトは
1 仲間と、生きる喜びを共有できることの素晴らしさ、大切さ。
2 有能な指導者の大切さ。
3 欧米人と日本人の体格・体質の違い(超肥満になっても糖尿病などで
   あまり苦しまず、元気に過ごせるとか、猫背になり難い等等)。

1と2は、日本でも同じです。
私も現在、二つのコーラスグループに所属して、楽しんでいるので、良く分かります。
3は、「自力整体」的に見て、本当に興味深いものでした。

はっきりしていることは、
1.欧米人は、動物性食品から熱量を得る歴史が長いから、
動物性蛋白や脂肪の消化能力が高い。
2.日本人は、地理的・気候的条件から、お米&雑穀と大豆や小魚、野菜などの
植物性食品から熱量を摂取してきているので、動物性食品の消化能力が低い。
3.表面的なスタイルや体力の差だけ見て、欧米風の食生活をしていると、
  糖尿病や癌など、昔の日本人には少なかった病気にかかりやすい。

性格的にも、陽気でユーモア溢れる欧米の人たちはとても魅力的なので、真似たくなります。
昔の厚生省も「乳製品や動物性食品、小麦製品などをまんべんなく多種類たべましょう」という
キャンペーンまで張って、欧米化を促進してきました。私自身も、50代半ばまで一日三食、
厚生省お勧めのメニューをきちんと食べてきました。

そして腰痛や膝痛になり、好きな登山もできなくなりかけた時、「自力整体」に出会いました。
ここで初めて「小食の大切さ。中高年は一日二食で十分健康を維持できる」ということを理解。
創始者の矢上先生も同じような食生活の経過をたどり、ご自分でさまざまな実験を経て、
整食法を考えられたのです。簡単にいうと、

1.現在の中高年日本人は、自分の消化能力以上に食べ過ぎている人が多い。
2.腰痛・膝痛・肩凝り・頭痛その他、体の不調があるなら、
  薬や手術に頼るのでなく「食を減らしてみる」のが健康的。
3.「一日三食とらなければ健康的でない」などというのは、誰にでも当てはまるわけではない。
  そういう人も居るかもしれないが、そうでない人も居る。自分の体は、
  常に自分でチェックしながら整えること、食べ方も変えてみることが大切。

でも、世の中(主にマスコミとお役所)は「三食たべなきゃ絶対ダメ!」の大合唱です。
なぜ、別の選択を許さないのでしょう?日本全体が小食になっていくと困る人たちや、
世界経済の発展&維持のため?生活習慣病患者が減ると、製薬会社や医療関係者が困るから?
などと疑いたくなるような攻勢です。

緊急の病気や怪我のとき、医療は絶対に必要なものです。
が、普段は「食べすぎ・やりすぎ・ストレス過剰」を避ければ、自分の健康は保てるはずです。

欧米の人たちの元気さやエネルギー、合理主義から学ぶ点は多々あります。
でも育った環境や遺伝子は決定的に違います。日本人は自分の体質・骨格を見据えて、
西洋医学にまかせきりの現状から抜け出るべき、と強く思いました。

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