Xmas会 その4

子供たちが小さい頃、男の子というのは、<飾りより食い気>らしく、
Treeを買いたいなどという発言は一度も聞きませんでした。が、
今、思い返すと、強権の母親が独り、少女趣味の飾りに夢中になっていて、
横から意見や希望を言う雰囲気がなかったのかもしれません。

この20年ほど、我が家のクリスマス飾りは、
猫の運動用Tree(本物の楓の木)に発泡スチロールの雪ダルマや
100均のオーナメントをぶら下げるのが定番でした。

ところが一昨年家族に加わった白猫・マリアは、ものすごい悪戯好き。
「ぶら下がっている光モノはすべて叩き落としたい」という闘争心・探究心・
挑戦魂に燃えて目が爛々。枝先ににじりよってじゃれ付きます。

結局今年は、木にぶら下げるのは3つに留め、後は鏡の上辺から吊るすことに。
これは鏡の倍増効果で少し豪華に見えるから、怪我の功名?

太陽に月が重なった形の装飾鏡は、マチュピチュ郊外のバザールでゲット。
二つで1000円くらいに値切り、大切に持ち帰りました。

籠の猫ちゃんはMADOKAさんからのプレゼント。お母さんの手作りだそうで
温かい手触りと表情に癒されます。

黒猫トニー(5kg強)に比べると、3kg弱のマリアは、いかにも華奢です。
彼女のモノ言う目は常に光り、ある時は小悪魔に、ある時は天使に大変身。
この素晴らしい命が私より先に燃え尽きてしまう(←多分十数年後?)と思うと
悲しくて悲しくて、今から涙が浮かんでしまうほど。

そんな感傷にひたりながら、古い飾りを引っ張り出し、
マリアの手が届かないように、絶妙の位置に雪ダルマを吊り下げた翌日から、
<落とされては改良>が繰り返され、猫と人間の他愛ない遊びが続いています。

傷だらけに変わりながらも、いつも同じ表情の雪ダルマを見ていると、
子供たちが居た頃のこと、歴代の猫達の姿、親戚が大勢集まった頃の事など、
たくさんの思い出が浮かんできます。
40年後の私は何処で何を思い出しながら、この雪ダルマを吊るしているのやら?

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