猫の額ほどの庭(小型車を置けないくらい)を眺める白猫マリア。
その視線の先には、夫が丹精して育ててくれた常緑の木々……
ではなく、夫が用意している餌に群がる小鳥たちです。
農家出身の夫は、動植物の特性・習性を良く知っているCountry boy。
東京の気候に適した植物を選び、パーゴラに引き回し、まめに剪定し、
金網フェンスから丸見えの筈の室内を上手に隠しています。
そして、室内からは「ここは軽井沢?」と錯覚するくらい、
豊かな緑と陽光を楽しめます。
私は六甲の山を駆け巡る<野生の少女>ではありましたが、
東京に出てきてからは、ギターを持ち歩き、エレクトーンに夢中の
City Girlでした。植物や自然現象に関しては無知でした。
性格も好みも正反対が多い私達。派手な喧嘩も多々あったのに、
今年は結婚48周年。その道程は「男女共同生活」を目指す闘いでした。
黙って我慢していれば、あれほど苦しまないで済んだのかも……
でも、我慢しないで騒ぎ続けたお陰で、今の平和な暮らしがあるのです。
頼んだわけではないのに、自然に、毎日の買い物と夕食作りは夫が担当。
毎朝1時間、一緒に歌う……なんて
全ての人から「信じられな~い!」と言われます。
我慢しないこと!
このスタイルが合う人とそうでないタイプがあるのかもしれませんが、
私から多くの女性に贈りたい言葉です。
嫌なことがあったら、我慢しないで、
<相手が変わるようにしむける><自分が変わってしまう>
<社会を変える努力をする> 楽しみながら!