p.15 一般の人は平常心で死を見る機会が少ないので
死を大袈裟に捉え、死者に過剰に反応しがち
死が人生の重大事であることは間違いありませんが、
心にゆとりを持ってみれば、特別な不幸でも不運でもない
ことがわかります。
だれにでも起こることで、恐ろしいことでも、
いやなことでもない。ごく当たり前のことだと感じられる。
その感覚を理解するために、死に直面していない今、
死の実際をイメージすることが大事だそうです。
家族や身近な人たちが「死を受容」している場合は
無駄な儀式(心停止の後、強心剤注射とか心臓マッサージなど)を
しないで済むので、
p.21 これがなぜ儀式かというと、蘇生する可能性など端から
ゼロであることをわかって行うからです。つまりは
パフォーマンス、無駄な行為ということです。
こんな残酷な処置をしないで済めば
(中略)看取る方も楽なら、看取られる方も余計な処置をされずに
すみます。