著者は過激なナチュラリストでも扇動家でもなく、
タイトルは「機能医学・内科医」で英国ロンドン大学
医学部大学院卒・米国&欧州アンチエイジング認定医
という肩書です。
内容は、読み始めて直ぐに息苦しささえ覚えるほど、
憂鬱な(?)本です。(=内容が真実だと実感できるから)
それは、私自身がこの内容を信じて実行すれば、
私の家族や友人たちと離反することに繋がるからです。
つまり、ここで「身体に悪いから避けるべき」と評されて
いる食べ物や日用品は、多くの人に好まれ、常食されている
美味しいモノや便利なモノが多い、ということです。
夕食作りを担当している夫は、美味しいモノ・珍しい食材が
好きだし、焦げ付かないフライパンやアルミ箔も大好きです。
仲良しのミュージカル仲間は甘いゼリーやアイスクリーム、
上等な(行列してゲットする)パンなどを持ってきてくれます。
実際、口にすれば甘かったり、コクがあって美味しいモノが
多いのですが、添加物やホルモン攪乱成分の害が分かっていては、
内心は複雑なので、そんなに嬉しい顔もできません。
私は元々、用心深く、「君子、危うきに近寄らず」の生活なので、
著者が警告を発している品々は殆ど使っていないのです。
未だに花粉症やアレルギーが発症していないのは、そのお陰だと
信じています。
が、夫婦とも後期高齢者になると、料理担当の夫が日和始めて、
最近はスーパーの出来合いおかずや冷凍食品の登場が増加中です。
「あまりに美味しそうに見えたから、どんな味か見てみたかった。
やっぱり油濃くて、味がキツイね」ということが多いのですが、
私としては嬉しくないです。
食事を用意してくれる人への感謝と敬意のつもりで
一口は食べますが、嫌だと思うものは殆ど残します。
夫はその様子を見て、「あ、嫌いなんだ」と気づいてくれます。
でも、これはお互いにストレスであることは事実です。
上手に表現せねばならない!と思っています。
ま、食べ方・暮らし方は人それぞれなので、
色々な情報を理解して、自分で納得して取捨選択するなら
それはそれで「カラスの勝手でしょ!」と言えます。
でも、情報リテラシーの無い人たちが、
既にアレルギーで苦しんでいるのに、添加物だらけの
コンビニ弁当を食べているのを見るのは切ないです。
少なくとも、孫や、若者・子供たちには
こういった本を読ませたい!と、切に願います。