私の生徒さんで、股関節の痛みに悩んでいる方があるので、
現在は<変形性股関節症>や治療の助けになる運動療法などの本を
せっせと読み漁っています。
原因と治療法を考えるとき、その症状の定義を知ることが重要です。
で、著者のアプローチはまず、ロコモ予防に関する基礎知識です。
p.23 ①要介護や寝たきりを防ぐにはロコモ対策が重要
②注目すべき運動器は
a.筋肉:20~30代が量的ピーク
上半身の筋肉は落ちにくいが下半身は先に落ちていく
新陳代謝によって3週間くらいで入れ替わるため、
高齢になっても鍛えればついてくる。が使わないとすぐ衰える
b.骨:新陳代謝があり、「壊しては、つくる」というリモデリングを
繰り返していて、つねに生まれ変わっている。
(中略)骨形成を促し、骨の強度を維持するためには、
運動などで骨に適度な刺激を与えることが大切。
c.関節の軟骨:入れ替わりがない。
成長期に形成されたみずみずしい軟骨は、年月とともに
少しずつ削られて、40代になるとすり減ってくる。
軟骨は一度すり減ると修復はせず、すり減ったまま。
これが変形性股関節症の原因。
d.椎間板:脊椎の骨と骨のあいだにある。だんだんとみずみずしさが
失われ、つぶれて、はみ出して・・・・・という経過をたどる
p.26 軟骨も椎間板も、その変性のプロセスは人によって違い、
70歳になってもまったく傷んでいない人もいれば、
40歳で傷んでいる人もいる。個人差が大きい。
その理由は、よくわかっていないそうです。
若い時のケガと肥満が影響していることは明らかだが、
まだ解明されていないことが多いそうです。
なので、著者のアプローチは、各自のロコモ度を自分でチェックし、
数値が悪ければ、自分で運動することを勧めています。
そのチェック法は、
p.47 ①立ち上がりテスト:40㎝の座面から片足で立ち上がれるか?
p.49 ②2ステップテスト:大股で2歩進んだ距離を身長で割った値が
1.3未満だと脚力が弱っている。
なので、著者は適度な筋トレと正しいウォーキングを勧めています。
ところが、私が並行して読み進んでいる本によると、
既に股関節がすり減っていて、痛みが強いときは筋トレは厳禁だそう。
この辺がややこしいです。何でも鵜吞みにしてはいけませんね。