以下の台詞は、今回の脚本の核心部分です。
A: よその国の子供たちを痛めつけて、ゴギラの国民はどうして平気なの?
B: それはね、気が狂ったそいつが、嘘の情報をまき散らして、
国民を騙しているからさ。
C: やだ~、そんなの! どうしたら、そいつや、ゴギラの国民に
本当のことを伝えられるの?
D: じゃ、ルクライア放送のニャオミンに聞いてみよう。
<ラジオ放送(はーい! ニャオミンですが流れる>
<ラジオ放送が流れてくる、全員がStop motionで客席最後部上方を見上げる。>
はい、放送局のニャオミンです。
ちょっと前にメルケルさんという素敵な女性が言っていましたよ。
「自由がない生活が嫌だったら、戦って勝ち取らなくちゃいけません。
民主主義は、いつもそこに あるものではないのです。
私たちは必死で戦って、民主主義を守らなくちゃいけないのです。」
<再びプロローグのメロディが流れる、曲に合わせて選抜の3人が歌う>
D: 本当にそうだね。♪少し前まで僕たちも、民主主義のお陰で平和に、
楽しく暮らせていたよ。
B: ♪それなのに今は、何もかも壊されたわ。
C: 学校も、劇場も、住む家も、楽しい♪思い出も、
♪(3人)みんな壊されてしまった・・・・・
C:俺たちがいったい、何をしたっていうんだよ~~~っ!
あ~、早く平和な暮らしを取り戻したい・・・・・
この悲痛な言葉のあとは、明るい方向に場面が展開します。
E:ところで、放送局のニャオミンが言っていた「今できること」って
何なのかしら?
F:生き延びて、事実を伝えることじゃないかしら?
G:だってお腹が空いて死にそうだよ。
H: そうだね。でも、ないものねだりは止めて、あるものを楽しもう。
I:この地下室でできることって、平和の夢を見ることくらいじゃない?
J:おぉ、イイねぇ。じゃあ、ワシは真っ赤に熟れたトマトの畑を思い出そう!
K:仕方ない! 俺はトマト畑でお馬さんごっこだ! 走るのは3頭?
どれに賭けようかなぁ~~? よし、大穴狙いだ!
という台詞に続き、張りぼての馬にまたがった熟女が登場。
(上の写真のシーン。左端二人が折り返した2頭。
舞台中央で下手に向かっているのがダークホースのヒロッコリー)
このシーンを実況中継してくれたのが、いつもサポートしてくれるMr.S。
内容は、
ルクライア中央競馬から、サイコーに美しい牝馬レースの実況中継です。
戦争のために今日の参加は3頭しかいませんが、
おっとりした白馬の瑠璃セイコー、軽快な走りが持ち味のヒロッコリー、
気性が激しく全く未知数のコマリアンヌ。
個性豊かな各馬、ゲートが開き一斉にスタート!
瑠璃セイコーは戦うよりも、走りの美しさを気にしている様子。
レースは予想通り、ヒロッコリーとコマリアンヌのデッドヒート。
抜きつ抜かれつ、しかもお互いをゴールさせないように邪魔をし合って
いるうちに、何と何と遥か後方からきた瑠璃セイコーが今一着でゴールイン!
大番狂わせ、大穴のレースでした!!
まるでプロか?と思わせる迫真のアナウンスは、練習中も楽しくて、
走り回る苦しさ(?)(←本当に、抜きつ抜かれつを演じるのは疲れます!)も
忘れてしまいます。
ミュー研メンバーではないけれど、メンバーの夫君・Mr.Sは本当に有難い存在です。
競馬シーンはほんの30秒で、すぐに♪トマトの歌に突入します。
♪トマトの歌は、フニクリフニクラの替え歌(KoMaria作詞)で、
ミュージカル研究会発足以来のテーマソングになっています。