#名画で学ぶ主婦業  田中久美子・監修  2018/9

アディスアベバ空港から帰路につきました。

読み終わって(見終わって?)あらためて「はて、#とは??」と思い、
「#名画で学ぶ主婦業」で検索してみると、そういうTwitterがあることが判明。
Twitterには触れたことがなく、絵画にも疎い私がこの本に巡り合ったのは、
単に書店で見つけて、「おもしろそ!」と思ったからです。

登場する幾つかの名画はシェア奥沢の「西洋絵画の会」で見たことがあり、
懐かしさを感じると同時に、「おぉ~~、こんな見方もあるのにゃら?!?!」という驚きと、
修羅場をかいくぐってきた「働く主婦」の大先輩としての感慨も。

私が一番気に入った絵とコメントは、中表紙に登場する「ヴィーナスの誕生」
P.48に再登場。

   「おかーさーん」「ねーおかーさーん」
   「ねーねーってばー」「あのねのね」
   「頼むから1分くらい静かにして。てかひとりにして・・・・・」

    (さっき公園であれだけ疲れたのは私だけ……? なんで寝てくれないの?)

私が3人の息子をかかえてフルタイムで勤めていた頃、ほんっとう~~~に眠くて、
苦しかったあの頃をまざまざと思い出しました。
世の男性陣は、妻のそんな苦しみなんぞ、塵ほども想像できず、
「一緒に遊ぶのは、楽しいんじゃないの?」などとほざいたことも許しがたい思い出!

ともあれ、このような「言い得て妙」なコメントと名画に加え、
芸大出身(フランス中世・近世美術史専門)の監修者田中氏が
絵の本質や見どころを解説している部分も素晴らしくて、一気に読んでしまいました。

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