以下は玄米推奨派の方々の一般的な意見で、著者の記述でもあります。
P.84 玄米と白米のミネラル含有量を比較した場合、
マグネシウムで6倍、亜鉛とクロムで約4倍の格差……
(中略)玄米と白米では食べ物として全く違う種類のもの
栄養学者さんやお医者さんの多くは仰います。
1.美味しくないものを無理に食べることはない
2.玄米中のフィチン酸により、ミネラル成分の吸収が妨げられるから良くない
3.玄米の微量ミネラルは他の食品からでも摂れる
4.むしろ残留農薬の方が心配
片や玄米推奨派や健康料理家の方々は、
1.美味しく炊けば、これほど素晴らしい味はない。
2.フィチン酸によるロスは他の食材からいくらでも補える。
3.玄米の微量ミネラルは体にとって最良のもので、
それを取り去ってしまった「白米」は文字通り「カス(粕)」である。
4.なるべく無農薬のお米を買うのだし、
大量の食物繊維のお陰で排泄力が増大するから、心配不要。
そして、この本の著者は、最初玄米派のように見えましたが、
私には初耳の、「催芽米」なるものを推奨されています。
それは、スーパーなどで流通している「発芽玄米」の前段階のようなもの?
その理由は、
P.87 玄米が発芽すると<ミネラル成分とフィチン酸の結合が切り離されるため、
玄米中のミネラルの吸収が極めてよくなり、さらに
フィチン酸も利用しやすい形になり、強力な抗酸化作用を発揮>
ただし、米は発芽して成長しすぎると今度はそちらに栄養素が使われてしまうため
発芽直前の「催芽」状態のコメを食べれば、玄米の欠点をカバーしながら
栄養素を最大限に利用できるのです。
催芽玄米は(中略)最高の炭水化物食品といえるでしょう。
さて、ネットで検索すると、
【広義の催芽玄米】
通常は、23度Cの水に24時間以上浸し、
発芽しようとする直前(0.5mmほど発芽)に取り出した状態のものをいいます。
【発芽玄米】
玄米を35度Cのぬるま湯につけて、
1日ほどの短時間で発芽させます。
いずれも、水につけるので旨みや栄養素が溶け出してしまいますし、
いたみも早くなります。
■水を使わず作った催芽玄米」
「やまだGEN氣」の作り方は
23度Cの低温で高湿度にした部屋に玄米を丸3日間おくことで、
じっくり発芽直前状態にもってゆきます。
だから、
栄養素も生体エネルギーも最も高く、無駄に損なうこともありません。
なぁるほど…… でも、これはフツーの家庭では再現できません。
私の記憶では、
象印炊飯器に「玄米活性モード」というのがありました。
友人が、「美味しく炊けるわよ~」と言っていました。
勝間さんのブログにも「発芽玄米に挑戦」の記事がありました。
で、私も「カモシコ」なる発酵器を買って、挑戦してみました。
その結果! じゃじゃじゃぁ~~~ん!!
我が家では、玄米と豆類をカモシコで30℃保温12時間の後、
圧力鍋でフツーに炊いています。
万能酵母液という手作り酵母液で炊くので、
3日間も保温しなくても、「酵素玄米」のようにモチモチです。