「欧米に寝たきり老人はいない」 宮本顕二・礼子 共著 

3月に亡くなった母が望んでいたことは、
 、
  「痛みのない、眠るような最期

でした。「そのこと」のために、<贅沢は何一つせず>
<つつましく>暮らしていました。

  「痛みの緩和医療を受けるため」です。

そんな母のために、姉と私は一生懸命、模索を続け、
行動しましたが、結果は、母にとっては、「散々」なものでした。
痛みの直接の原因は圧迫骨折の後遺症です。

圧迫骨折は人によって、痛み方も治り方も色々なようです。
当時103歳の日野原重明先生が、圧迫骨折後、
すぐに聖路加病院でセメント療法の治療を受けられ、
「1週間後には講演会に出向かれた」というお話しは、ご本人から伺いました。
別の友人からは、「ず~っと痛くて、治りゃしないわよ」とか・・・・

以下は私の個人的感想です。

   「本人に生きる意欲(やりたいことが一杯!)があれば、気が巡り、

    痛みも流れ去る」のでは??

91歳の母は、私に似て、多趣味だし、水泳やダンスをするなど、
活動的な人でした。が、徐々に意欲がなくなり、
「長く生き過ぎた。年に不足はないし、早く楽になりたいけれど、

   自分で逝くわけにはいかないからねぇ」というのが口癖でした。

「そんなこと言わないで、生かしていただいてるお礼に、ちゃんと働けば??」と、
私は母を責めたものですが、こればかりは、どうしようもありませんでした。
思えば、意欲がなくなった時点で、母の生命力も尽き始めていたのでしょう。

食も細く、「生かされていることに感謝」して、
神棚のお水を替えたり、最低限の生活の始末はしていましたが、
創造的な暮らしには程遠い・・・・

こんな暮らしを続けていたら、早晩、「寝たきりだわ・・・・」
ということを思いながら、解決策を見つけられない私でした。

宮本夫妻の著書を読んでいても、多分上記の問題は解決できなかったと思いますが、
これから先、自分の逝き方を考えるうえでも、
こういった情報を読むことは、とても重要と思います。

副題は <自分で決める人生最後の医療> 2015/6の本です。

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