高齢者のための体操  Body Map

「Body Map」という言葉は<体操>ではありません。
が、健康維持のためには、とても大切な概念だと思います。

以前にも、参考図書として紹介しましたが、
「ボディ・マッピング」(バーバラ・コナブル著)という本に紹介された概念で、

  <身体の本来の構造や機能を理解し、

    適切に、快適に動きましょう!>

難しく聞こえます(見えます)が、私が教室でやることは、

骨格図を見せて、正しい状態を理解していたかき、
実際に自分の背骨がどうなっているのかを実感していただくのです。

つまり、壁に背中を付けて真っ直ぐ立ったとき、
後頭部が壁に自然に着くか?否か?

殆どの人が、首(顎)が前に迫り出し、頭が正しい位置にありません。
スマホの見すぎとか、PCの使い過ぎとか、色々言われていますが、
現代人は、とにかく前のめりになって仕事をする(遊ぶ?)ことが多いので、
どうしても、首が前に落ちてしまうのです。

指導法として、壁に背中をつけて立つだけでは、素早い改善は望めません。
私の方法は、

①「レントゲンを撮りま~~す!」「息を吸って~~~!」
  という号令のもと、鳩尾がしっかり持ち上がるように息を吸ってもらい、

  御臍と鳩尾の距離を大きくするよう、伝えます。

②すると、肩甲骨が下がり、御臍が縦に伸び、肛門が閉まります。

③自分の手で自分の臀部に触り、固くなっている状態を確認して、
 この状態を維持しながら、首を前に落そうとします。
 すると、姿勢を悪くしようとしても、首はなかなか前に落ちません。

上記3つの動きを一言で言うと <臍コーモン>です。

最近は <みぞア>という言い方もします。
鳩尾アップの略です。

頭が前に落ちてしまう原因は、大腰筋が固くなって、胴体が縮んでいるとか、
食べ過ぎで腸が下がっているとか、色々な理由があります。
それらを正さないで背骨だけ改善しようとしても、無理があるのですが、
とりあえず、骨格図を理解することが、改善の第一歩だと思います。

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