「下りのなかで 上りを生きる」 ④

P.153 福島県の県民健康調査管理検討委員会の福島県立医大教授は、

   県内ではじめて小児甲状腺がんがみつかった時

   「もともとあったものを発見した可能性が高い。

    原発事故との因果関係は考えにくい」と語ったが、

   それを聞いて納得するお母さんは、多くなかったのではないか。

   なぜ、原発事故と因果関係は考えにくいと断定できるのかがわからない。

   
   福島第一原発事故と子供の甲状腺がんの多発が関係あると断定はできないが、

   関係がないということも断定できない。これが正しい姿勢だ。

   
   (中略)原発事故と関係あるかどうかがわからないが、

   福島の子供達を守るために慎重に因果関係を調査しながら、

   子供達の検診のスピードアップを図ります、というのが

   科学者のとるべき正しい態度である。

P.166 放射線との付き合いは長期戦になる。

   放射能の「見える化」と「検診」が大事だ。

   健康診断、内部被爆の測定、食品の放射線測定を徹底しながら、

   子供の命を守っていかなければならない。

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