なかなかショッキングなタイトルです。
「白米は美味しくて、微量栄養素が少ないので、体に悪い」
「白米を常食すると血糖値が上がり易く、糖尿病になり易い」
何故そうなのかという理由や、
最新のダイエット事情(=健康的な食べ方のこと)が、
分かりやすく説明されているので、お奨めです。
何回か、この内容を知人や家族に口頭で紹介しようとしましたが、
聞き手の皆さんは、それぞれの「白米に対する思い入れ」や
個々に育まれてきた和食の知識に満たされていて、
すぐに数々の反論・ご意見が飛んできます。
それほどに「日本人と白米」は深く結びつき、
「美味しい食べ物」としての「銀シャリ」の位置は不動のモノのようです。
著者はこの白米をマイルド・ドラッグと位置づけて、危険性を訴えています。
でも、5年ごとに改定される厚労省の「日本人の食事摂取基準」で
2010年版においても、
<日本人のエネルギー摂取量の50~70%を炭水化物でまかなう>こと
となっているそうです。
以下、白澤医師(順天堂大学大学院医学研究科 加齢制御医学講座教授)の
言葉をそのまま書き写します。
P.193 いまだに国家が、炭水化物の摂取を推奨しているといっても
いいわけですが、これでは
国が糖尿病の多発をもたらしているといわざるをえません。
国策として保護されている米・米農家・和食・米を原料とする食品など、
この業界の人たちからは猛反対の火の手があがりそうな、
そして、肝心の消費者たる国民の大部分も「白米や白パンが大好き」ですから
いったい、どうなっていくの??と、胸が痛みます。
私自身は、
<白米は滅多に食べません>
たまに
<散らし寿司>を振舞われたときは、そこそこ食べます。
握り寿司の時は、具だけお刺身として食べます。
どの食べ方が良いのか、理想的なのか、100年以上のデータを見なければ
なんとも言えないのでしょうね。でも、
日本の医療費が鰻昇りに膨れ上がっていっていることだけは、
厳然たる事実であることを、もっと国民は認識して、
改善策を考えるべきだと思います。