健康「いろはガルタ」  《ほ》

《ほ》 本当の健康は「快食・快眠・快便」って、今でも本当??

 昔々、食べ物が乏しく社会全体が豊かでなかった時代は、この「快食・快眠・快便」が
健康のバロメーターとして適切だったと思います。
汗水垂らして長時間労働の後、空腹で帰宅して、安価な旬の食材をシンプルに
無駄なく調理して食べ、ゲームやビデオ鑑賞、ネットサーフィンもせずに早寝早起き
していた頃の話です。

 現代は仕事で汗水を垂らすことは稀で、世界中の食材を安価・安直に入手でき、
調理済み食品が増え、眠気を打っ飛ばす娯楽が溢れています。
ではこの中の何が「不健康」の始まりなのか考察しましょう。

1.「気の流れを阻害する心の状態、ストレス」説(東城百合子先生、矢上裕先生)
2.「食べ過ぎによる宿便」説(甲田光雄医師、鶴見隆史医師、矢上裕先生)
3.「食べ物の質の低下による栄養のアンバランスと微量栄養素の不足」説
          (東城百合子先生、鶴見隆史医師、甲田光雄医師)
4.「関節や筋肉の掃除と引き締め不足」説(矢上裕先生)

 私個人的には上記1~4の順かな?と思っています。現象を追ってみると、
1.個々人の消化能力(=胃腸の処理能力)以上に食べられたものが、腸管内に渋滞する。
      <宿便とは、この未処理排泄物の総称>
2.残留農薬・食品添加物・過剰精製された食品の影響で消化能力(善玉腸内細菌の数)が
  大幅ダウン。
3.衣食住の基本家事をこなし、生きていること・生かされていることに感謝する生活が
  ないと、自律神経が天につながらない。
4.筋肉の使い過ぎは乳酸などの老廃物を生み、関節を錆付かせ、姿勢保持能力がダウン
  して老人体型に。

 では、現代版健康のためのキーワードは?
私は、矢上裕先生の説かれる「整体・整食・整心」という三語に行き着くと思うのです。
以下は「自力整体」をご存知でない方のための説明です。
1.整体とは:自分の体重を利用して関節を広げたり、姿勢保持筋肉を整えること。
2.整食とは:食事時間を消化の生理的リズムに合わせて、宿便を溜めない・老廃物を
  追い出す食べ方のこと。
3.整心とは:瞑想や好きなことに集中することで、生きていること・生かされている
  ことに感謝し、天命を知ること。

簡単に言えば、
  食べ過ぎ・やり過ぎ・考えすぎをやめ、食べ方の工夫(整食法)、
  身体の手入れ(自分で整体作業)や瞑想(自分で整心作業)を行うこと。

それぞれの理論・解説は各先生方の著書をご覧ください。
参考文献:
1.自力整体の真髄 <矢上裕・著、 2007/7 新星出版社>
2.甲田式健康道 決定版 <甲田光雄・著、2007/3 マキノ出版>
3.長生きの決め手は「酵素」にあった <鶴見隆史・著、2007/2 河出書房新社>
4.マイナスもプラスに生きる <東城百合子・著、2003/11 あなたと健康社>

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