《に》 ニセモノでも「そっくりさん」なら愛せるの?
写真は安部司氏の「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」という本です。
これを読むと、スーパーやコンビニで出来合いのお惣菜を買うのが恐くなります。
でも、そういう場所でしか食料を調達できない人たちに、著者は単なる恐怖心を
煽っている訳ではありません。
安価な食品がどんな材料から、どのように作られているのかを知った上で、
納得の使い分けを勧めているのです。忙しい時は、市販の惣菜を利用し、日常的には
なるべくシンプルな手作りで、安全な食事を心がける、ということです。
例えば私の場合、山行時の昼食はコンビニのおにぎりと漬物+自家製のくるみパンが
殆どです。昔は必死でご飯を炊き、海苔や鮭をチマチマと用意したものですが、
季節によっては腐ってしまったり、相当なストレスがありました。
コンビニのおにぎりが腐らないというのは、もちろん恐い気もしますが、
まあ、たまのことだから・・・と目をつぶります。
著者が最も憂えているのは、親が子供達に手抜き料理を食べさせることで、
子供の味覚が偽物に慣らされてしまい、本物の出しや素材の味が分からなくなってしまう
ことです。刺激的な添加物や化学合成品の方が美味しくて、しかも安くて手軽だったら、
大人にとっても魅力です。けれどこれらの化学物質は体内に入って、消化されず
アレルギーや梗塞の原因になるかもしれません。
花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などの原因が何なのかは未だ解明されていませんが、
私は自分や家族、可愛い孫たちに健康でいて欲しいから、偽物を常食することは
極力避けてもらいたいと思っています。