丹田は東洋医学や武道、呼吸法、体操の世界で重要視されています。
私でさえ、
「常に意識せよ!」「鍛えろ!」「練るのだ」と言われ続けてきました。
今回、著者・西園氏の視点は上記かなり違います。
p.67 丹田とは、臍下三寸(おへその下9㎝)のあたりです。
そこに頑張って力を入れるのではなく、
身体全体が適切なところ(関節位置)にあると、
自然に丹田に力が入るのです。
立っている状態で股関節を適切なところに収めるには、
身体を下から積み直す必要があります。
つまり、ここでも足が適切に地面を押せているかどうかが
要となります。
丹田とは、
筋肉や臓器のように物質的な器官があるわけではなく、概念です。
p.68 (中略)バレエ教室で身体がよく動き、柔軟性があり、
ジャンプも跳べる人の下腹はふんわりふっくらしていました。
それがずっと疑問だったのですが、
おそらく丹田が機能している証拠だったのでしょう。
(中略)このふんわりふっくら感は、ただ体幹のない
だらしないだけの状態と見分けがつきにくいかもしれません。
しかし丹田に力を入れることができるかどうかで
判別することができます。
丹田のワークの後で立ってみると、身体が安定する感覚、
肩をはじめ全身が軽くなったような感覚、足裏で地面を押して
いるような感覚、身体の外側は軽いのに中身は密度が濃く
なったような感覚が起こるでしょう。
なんとなく、想像して動いてみることはできますが、ここはやはり
著者のセミナーを受けなければ、実感は難しそうです。