散歩仲間のHさんと山歩きの話をしたとき、
「雨の中を歩くのは嫌でしょう?」という質問。
フフフ、確かにね。
雨具を着なきゃいけないし、景色は見えなくなるし、
帰宅してからも、装具を洗ったり干したり、面倒です。
だけど、装具がきちんとしていれば、
中まで濡れることはないし、寒くもないし、快適です。
雨具が貧相で寒そうにしている登山者を見ると
「可愛そうね」を通り越して、
「何て危険な登山なの!」と見識を疑います。
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いずれにせよ、雨で景色や花が楽しめなくなったら
歩くことに集中せざるを得ないので、
色々なアイデアが天から降ってきます。
または<歩く禅>のように、
何も考えていない自分を外界から眺めたり、
雨の中でしか見えないことを楽しみます。
昔、飯豊山に登ったとき、珍しく、テントをかつぎあげ、
山の、奥深い避難小屋傍のテン場に張り終えた瞬間、
もの凄い豪雨に見舞われました。
何もかもびっしょ濡れで、惨めな一夜になりましたが、
雨の直後、晴れ渡った空にダブルの虹が出て、
素晴らしい景色を堪能できたのが、忘れがたい思い出です。