1/11にご紹介した本の続き(序章)です。
P.29 序章より
私はときどき卓上の鏡を見るのですが、その際、
鏡の中の自分に対して笑いかけてみたり、
話しかけていたりしていることに気付いたのです。
(中略)最初は鏡に映る疲れた自分に語りかけていたのですが、
いつの間にか、鏡の中の自分が語りかけてきているように感じたのです。
そうやって鏡の中の自分とコミュニケーションをとっていくうちに、
(中略)励まされたり、癒されたり。
自分の人生のパートナーのような存在となってきたのです。
妻や夫という伴侶が最大のパートナーであることは変わりありませんが、
鏡に映る自分というのも、やはり唯一無二の存在です。
この自分がいたことで、私自身は自己を磨く努力ができ、
自己実現を成し遂げることができたと思っています。
「自惚れ鏡」という言葉がある通り、
自分で覗き込む<鏡の中の顔>は、無意識に最高の状態を合成した顔のようです。
現実を直視する能力がなくなって(=心の眼がつぶれて?)、
過去の最高の状態しか思い浮かべられなくなっては困りますが、
それほど酷くなければ、
鏡の中に<自分とそっくりの親友が住んでいて、いつも励ましあう>存在がある。
という考え方は面白いと思います。
一歩間違うと、妄想のようにとられるかもしれませんが、
そこは、演技力で、一人二役を演じれば良いのでしょう。