趾でカラダが変わる   中村孝宏・著  2013/3

外反母趾で悩んでいる友人が多いので、常に研究しています。
この本は2013年出版で、結構古いのですが、説得力があります。

外反母趾の原因について著者は、以下のように考察しています。
後ろ重心の人は、が使えなくなり、
歩く・走るなどの動作時、
親指と拇指球部分で踏ん張って「蹴り出す」「ターンする」ので、
親指がその荷重に耐えきれず(痛いので)、小指方向に折れ曲がる

P.55 人間の足裏アーチ構造は、4つあり、よく知られているのは、
   「親指の縦のアーチ」(いわゆる土踏まずのこと)で、
   これが私たちの体重と、歩いたり走ったりする際の接地で
   起きる衝撃を吸収してバランスをとってくれている

   趾が使えず、このアーチがなくなった状態がいわゆる偏平足
   拇指球から踵までが地面に着き、足裏全体がベタッと床に
   着いてしまう足のこと

   この足裏アーチが無い状態では、歩いたり走ったりする度に、
   私達自身の体重が接地する衝撃がダイレクトに体に伝わってしまう。
   私達は衝撃に対して無意識に体を固めて耐える癖があるので、
   足裏を伸ばして固く使うことで衝撃に耐えようとしてしまい、
   ますます土踏まずが無くなる悪循環におちいります。

続く文章は、外反母趾の原因からは離れるようですが、
近い場所に書いてあるので、メモしておきます。

   その結果、足裏を通る足底動静脈、後脛骨動静脈、神経などが
   圧迫され、身体を巡る血流が滞り心臓に負担を掛けるほか、
   老廃物が溜まりやすくなる

   (スポーツ選手に多いスポーツ心臓と呼ばれる症状は、
   (中略)足裏を強く床や地面に叩きつけることで血流に
   負担を掛けていることも遠因とされていて、
   土踏まずを潰すことも関係があると考えられる

つまり、諸悪の根源は、「後ろ重心」であるとのこと。
バレエでも美的Walkでも、歩く起点は常に胸の上部を意識し、
後ろに残すなんて、とんでもない!と思っていましたから、
この主張には大賛成です。

じゃあ、どうすれば?
という対策は明日、メモしましょう。(何しろ、長いので)
   

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