今回は第2章 老化の仕組み —歳をとるとはどういうこと? からの抜粋です。
P.73 酸素で老化が早まる
老化を起こす原因の一つは、活性化された反応しやすい酸素が
細胞成分と結合(酸化)するためである。
この反応は年齢とともに起こりやすくなる。
P.74 活性酸素の処理能力は加齢とともに落ちていく。
P.75 たばこ・大気汚染、放射線、水質汚染、農薬、殺虫剤、漂白剤なども活性酸素の原因に。
空気中や水中の有害な物質は体内で活性酸素を発生させ、DNAを傷つけ、
がんの発生に結びつくこともある。
P.77 糖化による老化
糖尿病になると絶えず血液中に大量の糖が流れ、その結果、血管がもろくなり、
神経や眼や腎臓の細い血管を詰まらせたり、出血させたりするほか、
脳や心臓の太い血管さえも詰まらせる。
そのため、糖尿病になると神経麻痺、失明、腎不全、脳卒中、心筋梗塞に
なりやすくなる。
P.78
対策として、<腹八分目>
血糖値を食後2時間以内に食事前と同じ状態にもどせるから。
血液の糖化が進むと、
皮膚の張りがなくなり、しわが増え、骨がもろく折れやすくなる。
P.80
<GI値が低い食べ物を!>glycemic indexとは
同じカロリーを持つ炭水化物でも消化・吸収により血糖値の上がり具合に違いがあるので、
この指数が小さい食品を食べると良い。(という概念)
砂糖は消化・吸収が良く、GI値が最も高いもの。
低いのは未精製の穀物類や野菜。
P.81 <炭水化物の量を1日50~150gとする食事>
ロバート・アトキンス博士が考案したダイエット法で、ローカーボダイエットと呼ばれている。
これは江部医師の<ゆるい糖質制限食>に近いものです。
P.84 <女性ホルモン>
卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)には素晴らしい力があります。
1.みずみずしい、つややかな肌やコシのある髪の毛を維持し、
2.動脈硬化を防ぎ、
3.骨粗しょう症を防ぎ、
4.生命や若さを保つ
その働き方は、
1.血液中の悪玉(LDL)コレステロールを減らし、血管壁の肥厚化や詰まりを防ぐ。
2.血管内で一酸化窒素というガスを作り、血管を柔らかくしなやかにする。
3.骨からカルシウムが抜け出るのを防ぎ、骨の固さ(密度)を保つ。
4.自律神経を安定させ、気分を明るくする。
5.記憶力を維持
6.皮膚の皺を抑える。
このように素晴らしい力を持っているのがエストロゲンですが、
40歳を過ぎると女性の卵巣の機能が低下し始め、エストロゲンが減少。
そしてご利益もなくなる……
近年、更年期障害の軽減のため、ホルモンを補充する療法が広まっていますが、
若返り・骨粗しょう症対策として取り入れている人も多いそうです。
乳癌のリスクが上がるといわれていましたが、5年以内に中止すれば大丈夫だそうな。
最近では月経が起こらないようにSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレータ)を
併用する方法もあるそうです。
P.89
ま、<エストロゲン作用のある食事>というのが一番安価で、安全なようです。
しかも、大豆に含まれるイソフラボンだそうなので、
そんなの、とっくに毎日摂ってるワ!ってなもんです。
我が家では味噌を作ったときの大豆の煮汁を煮詰めてキューブにし、
味噌汁やポタージュスープに入れて飲んでいます。