昨日、看取ってくれる筈の家族や友人のことを書きました。でも!
<最愛の家族>でも、共倒れになりそうだったら病院か施設の道しかありません。
思い出すのは、私の父の可哀相な最期です。パーキンソン病で、10年余り、少し
ずつ進行しました。母は当初、父の望み通りに家で看取るつもりでいました。
でも何年にもわたる介護でヘトヘトになってしまったのです。
「一晩でイイから、ぐっすり眠りたい。私が先に逝ってしまいたい。」などと
いい始め、遂には自分で椅子から落ちて脱臼し、入院しました。(介護者が入院
したときは優先的に被介護者のショートステイが許されるのです。)姉と私は
現役の勤めで、休日や夜に手伝いには行きましたが、大した戦力にはなれません。
結局父の最期は、検査入院中のベッドで、たった独りの寂しい旅立ちでした。
世の男性諸氏に警告します!
「男の方が短命なんだから、妻が家で看取ってくれる筈」
と思うのは大間違いのコンコンチキ!
妻や家族が元気いっぱい、楽しく介護してくれるなんて思ってはいけません!
私の89歳の友人は、87歳の奥さんがパーキンソン病+軽度の認知症なので
3食作って食べさせ、家事も殆ど一人でやっているそうです。
「息子さんやお嫁さんは手伝ってくれないの?」と聞いたら、
「息子(59歳)の嫁さんがクモ膜下出血で殆ど寝たきりだから、
息子は俺と同じことを仕事をしながら続けているんだよ。」とのこと。
50歳代で妻の介護とは、あまりにも気の毒ですが、有り得ることなのですね。
だから、何がおきても、後悔することなく、可能な限り快適に暮らせるような
心と身体の準備が大切だと思います。
写真はAgrituousrismoの後、移ったB&B、Sunelaの内外の様子です。
Agriの宿は、面白い体験は出来たのですが、部屋が狭くバスタブもなく、
最悪はWindow viewが楽しめないことでした。
予約は1泊だけだったので、近所を見回し、綺麗な花が咲き乱れる宿に
鞍替えしました。飛び込みで値段を聞いたらたった88ユーロでした。
ベランダからは美しい牧場や山が見え、プランターの花も立派。
嬉しかったのは大きなバスタブ付で、熱湯がたっぷり出たことです。