石橋湛山記念講堂での特別・公開講座のビラには
「立正」の意味が書かれています。
以下、そのまま引用します。
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立正大学の「立正」とは、1260年に日蓮上人により執筆された「立正安国論」に
由来しており、「正しきを立てる」という意味を持ちます。
「立正安国論」は「正嘉の大地震」と、その後に起こった種々の自然災害、
飢饉・疫病などによる惨状を目の当たりにした日蓮上人が、
その状況を仏教的視点から分析し、
人は、社会は、日本国は「如何にあるか」「如何にあるべきか」と真剣に考え、
平和で安穏な日本をつくるには如何にしたらよいのか
——正しい仏教精神を立てることが必要である———
という指針を示された書物です。
Wikipediaで見ると、もう少し視点が広がります。
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日蓮は、『立正安国論』の中で、相次ぐ災害の原因は人々が正法である法華経を
信じずに浄土宗などの邪法を信じていることにあるとして対立宗派を非難し、
法華経以外にも鎮護国家の聖典とされた金光明最勝王経なども引用しながら、
このまま浄土宗などを放置すれば国内では内乱が起こり外国からは侵略を受けると唱え、
逆に正法である法華経を中心とすれば(「立正」)国家も国民も安泰となる(「安国」)
と主張したのである。
この内容はたちまち内外に伝わり、その内容に激昂した浄土宗の宗徒による
日蓮襲撃事件を招いた上に、禅宗を信じていた時頼からも「政治批判」と見なされて、
翌年には日蓮が伊豆国に流罪となった。