著者は1958年生まれのNonfiction ライター。
幼少時の虫歯治療で痛い目にあっているので、大人になってからも歯医者嫌い。
その結果、ひどい目にあって、心を入れ替えてケアに励んでいる人です。
私は著者と同じく、生まれつきの歯の質があまり良くないので
現在差し歯が二本。インプラントが二本。クラウン多数。
女性なので、この著者程、無頓着ではなく、治療は頻繁にしていても、
苦労は多いです。
タイトルの「欠歯生活」(けっぱせいかつ)というのは、
著者の「治療済のインプラントの雌ネジ部分が途中で折れた」ことで起こった
様々なトラブルによる「歯抜け状態」のことです。
歯が丈夫な方々には、興味が湧かない話題でしょうが、
ご自分の歯が心配な方は、ご一読を!
インプラント治療は私が受けた頃よりも、一般に普及し、
安全面でも進化したようです。理由は、
P.223 プランニングにITがずいぶん入ってきて、
CTで撮った画像をコンピュータに入れてスクリーン上で
プランニングすることが一般的になったから。
インプラントそのものは昔と変わっていないけれど、柱を立てる際の
サージカル・ガイド(術前シミュレーション)が良くなったそうな。
著者は、現代は「お金と時間さえあれば」インプラントが最善治療だと
言っていますが、私の歯医者さんは、
「高齢になって、顎の骨がもろくなってしまったら、無理ですよ」と。
はっきり分かっているのは、「入れ歯は不便で、審美的にも実用的にもダメ」
今、残っている歯を大事にして、一病息災を図るのみです。