p.51 人間の身体には隅から隅まで血液が流れていますが、
安静時には全体の半分ほどが腹腔内の臓器の中にあります。
安静時の腹腔は血液のプールのような状態です。
一方、激しい運動をすると80%ほどが筋肉などに回り、
腹腔の臓器の血液は10%以下にまで減少します。
ただ、同時に心臓が血液を送り出す速さも5倍程度に
上がるので、腹腔の臓器を流れる血液の量は保たれる計算に
なります。
このように安静時と運動時では腹腔内臓器と骨格筋との
間で入れ替わるほどに血液は移動し、運動によりその流れも
早くなります。運動は血液循環の促進に重要なことが分かります。
だから、「運動嫌い」の人よりは、「運動好き」な人の方が
流れ(巡り)がよく、元気なのだ!ということがよく分かります。