p.91 確かめもせずに、やらないのがいちばんいけない。
本文では、著者が子供の頃に「お化けを見た」という体験について
お袋さんが夜中に墓地まで行って、「お化けに見えた白い物体は、
お供え物の下の敷き紙が、風に吹き上げられた様子」だと確認したという
エピソードの紹介です。
自力整体の師匠・矢上先生の口癖も、
「(色々な情報を)信じるな。疑うな。自分で確かめよ。」
以下の話は上記とは、少し違うのですが、
世の中には「現在の自分には、できっこない」ことがたくさんあります。
例えば、ボイトレの先生から、
「こういう姿勢で、このように口を開ければ、この声が出るはずなのよ」
と言われて、友人の一人に、
「アッハハ。そんなの、絶対無理ですよ~~~」と笑ってしまう人がいます。
バレエ教室で、何人かの友人に、
「こういうトレーニングを毎晩やっていると、開脚前屈は可能になるわよ。」
といったとき、その場にいた先生級の二人以外の友人たちは、
「アッハハ。そんな努力ができるのは、マサコさんだけよぉ~~~」
という反応だったので、もう何も言うまいと決心しました。
確かに、私は特異な存在かもしれません。
「何の成算もないのに、憧れたから、とにかく努力してみる。」
案の定、オリンピックレベルどころか、腰を痛める寸前までいって、
泣く泣く諦めたり、実際に膝を痛めて登山中に泣く思いはしました。
でも、自分の「やりたい!という思いを信じて、確かめる人生」は
私的には成功だったと思っています。
幸せなのは、自分の教室を持って、
「難しく見えることや、実技に
<笑い飛ばさず、真剣に>取り組んでくれる生徒さん」が居ることです。
この本の著者・小林まさるさんが言うように、
p.69 やることなすこと全部、成功するはずがない。
それは若いころも、年をとってからも同じ。
一度や二度は必ず失敗する。いや、しょっちゅう失敗すると言ってもいい。
(中略)だから大事なことは、失敗してもクヨクヨしないこと。
失敗はあって当たり前。(中略)反省は必要だけどね。
こういう素敵な言葉が溢れているのが、
この本を同世代にも、若い世代にも薦めたい理由です。