P.78 私(著者)は「備える」といおうことの好きな性格なのであった。
私も同じタイプ(性格)です。
が、世の中には「未だ平気なうちから備えるなんて、不吉。無駄。
「困る事態が起き始めたら考えればイイのに!!」という人も沢山居ます。
私の母も「まだ、それほど困っていない!」が口癖で、
介護が必要になってから「色々準備してくれていて助かった」が口癖に。
でも今、「備える」べきこと(モノ)は減っています。
介護保険のお陰で、身体が動かせなくなった時に使う入浴介助品、
ポータブルトイレ、電動ベッドなどは安くレンタル可能になったのです。
では、何を「備える」のか? 著者の答えは、
P.223 誰でも命を育てることが基本的には好きなのだ。
ことに家族の誰かが亡くなったような場合、残された家族は、
必死で生に向かう行動を取るのである。(中略)
今後自分はどのように人のためになる暮らしができるかを
考えるきっかけにもなるのだろう。
両親が亡くなったとき(同時にではないけれど)、ただ悲しくて、
自分を育ててくれた愛情への感謝と、不満の残る看取りへの悔悟で、
とめどなく涙が出たけれど、上記のような考えには至りませんでした。
なるほどなぁ~と思いながら、
次に来る何かに「備えつつある」自分を感じています。