P.88 そもそもにほんごに訳せない語というものは、
すべて用心すべきだ。それは、
「知っている人だけがわかればいい」ということであり、
「わからない奴はまあ、わからないままでいいんじゃないの?」
というイジメの精神の匂いがするからである。
著者がたまたま取り上げているのはPC(ポリティカル・コレクトネス)で、
日本のメディアでは、そのまま使われていることが多いそうです。
2016-11-7の毎日新聞には
「人は皆、平等であり、人間、性別、出自を巡る
差別的な言葉はご法度という常識」
と、載っているそうです。
私も、NHKのニュースを見ていて、頻出するカタカナ英語に、
どれだけの日本人が、この言葉の意味を理解しているのだろう?と、
不安になり、怒りを覚えます。
日本人がグローバルに活躍するべきなら、
abbreviation(頭文字三つで表されるアルファベット略語)の後に
正しい英語表記(片仮名でなく、英語スペル)をテロップで
出すべきだと思うのです。
日本人の多くが、昔は英語を詰め込まれたけれど、(使ったかも?)
今は使わないから、すっかり忘れた。わからない……状態だと思います。
でも、英単語で示されれば、へぇ~、なるほどね。と思いますよね。
ニュース制作現場では手間が増えて大変かも知れないけれど、
多くの日本人が国際感覚を保ち続ける(=失わない)ように、
公共放送はこんな配慮をしてもらいたいと思います。