P.66 本来の食欲:「体の意志」が必要な栄養を求めて発信する「本当の食欲」
すりかえ食欲:食欲以外の欲求を、頭の知性が食欲にすり替えて発信する「ニセの食欲」
私たち女性がよく言うのは、
「お腹は一杯だけど、デザートは別腹」
「目が<食べたい>って言ってるのよ……」
著者は「本来の食欲」を正しく感じ取る秘策を伝えてくれています。
P.69 脳は刺激を感じ取りやすく、暴走しやすいから、腸の神経に集中!
P.71 (腸が)快適な満腹を感じている時、いつも私(著者)は、腸のあたりに
<じゅわん>と温かいものが湧いてくるのを感じるのですが、
これはおそらくセロトニンの作用……
胃袋が満たされて、腸の運動が活発になっている時、
そこには幸せホルモンがたっぷり振りまかれているというわけ。
セロトニンの作用で脳が平安状態になるのと同じように、
そこには地に足が着くような、どっしりした不安のない感覚があります。
P.72 腸の蠕動運動が活発だと、その刺激で排泄も活発になります。
つまり、腸が「働く幸せで満たされた状態」だと、
余分な物を溜めずに、捨てる力の強い体になれるのです。
P.75 「腸の意志を脳がサポートする時」
腸と脳というのは、お互いに補い合って働くペアの期間なんじゃないでしょうか
その一つの証拠と言えそうなのが、腸と脳は離れた位置にあるにもかかわらず、
なぜかセロトニンも含めて、
他にもまったく同じホルモンが数多く存在していて、
それぞれ別の用途で使われているということ。
それがなぜなのかは医学界の謎とされてきましたが、
元々、腸から脳が分かれて出来たいきさつを考えれば、
使うホルモンの形が同じなのも不思議ではありませんし、
「体と心の栄養管理」という同じ目的のもとに協力して働くペア関係だからこそ、
ホルモンの情報を共有するほうが、都合がいいのだろうと考えられます。
P.76 食欲は、「腸のリードに従って、脳はアシスタントに」と捉えるのが適切でしょう。